ポケモンワールドチャンピオンシップス2010

昨日は東京ビッグサイトにてポケモンの世界大会、
ワールドチャンピオンシップス(通称WCS)の2010年大会の東京B予選一日目に参加しました。
前作のダイヤモンド・パールで久しぶりにポケモンに手を出してから再びハマった自分でしたが、
今回のハートゴールドソウルシルバーの時にはじめて大会に出場することになりました。


今回の2010大会の最大の目玉は何と言っても「伝説ポケモンの一部使用許可」です。
一般的に非伝説ポケモンと呼ばれる中では種族値合計が500台後半あれば強ポケと言われますが、
今回使用解禁された伝説たちはみんな種族値合計が670〜680というまさに禁止級のポケモン
その伝説ポケモンを最大2匹まで使えるということでさまざまな試行錯誤が繰り広げられました。


もう一つ新たなレギュレーションとなったのが「フラットバトル」という仕組み。
基本的に大会に出場するポケモンの最高レベルは50ということになっていたのですが、
このフラットバトルを採用することによって何が変わるかというと
「レベル50以上のポケモンのステータスを強制的にレベル50フラットにする」ことになるのです。
これによって今まで最終進化がレベル55のために参加できなかった
カイリューバンギラスという2匹が参加できるようになったというのがまず一つ。
また同じ理論で今まで使えなかったレベル50以上で覚えるわざを使えることになるのです。*1


こういうさまざまな変化をしっかりと見極め、自分なりのパーティーを完成させて戦う。
これは本当に楽しい作業でした。
現時点で500匹近くいるポケモンの中から自分なりの4匹を選ぶのだから可能性はそれこそ無限。
現にこの大会でも「勝つこと」というより「自分の好きなパーティ」で参加してる人も多かったです。


長い前ふりになりましたが自分の本題に戻ります。
今回自分が用意したパーティーはこちら

グラードン@くろいてっきゅう ゆうかん ひでり AD252 H6
 じしん ストーンエッジ なげつける まもる
ダーテングきあいのタスキ いじっぱり ようりょくそ A252 S60 D198
 ねこだまし まもる ふいうち けたぐり
ホウオウ@ラムのみ ようき プレッシャー HS252 A6
 せいなるほのお ブレイブバード でんじは はねやすめ
ユキノオー@オボンのみ れいせい ゆきふらし HC252 D6
 くさむすび ふぶき まもる こごえるかぜ

まあわかる人はわかるでしょうが@はもちもの、そのあと性格と努力値の振り方です。
自分のパーティーは見ての通りのがっちがちの晴れパーティ。
極限まですばやさを低くしたグラードンは絶対に登場時に晴れにします。
すると自動で隣のダーテングは場にいる4匹の誰よりも素早い存在となります。
そのすばやさからのねこだましで最初ターンをこちらの絶対有利にしようという戦法。
グラードンは鉄球もちでものすごく遅いので相手がトリックルームになったらそのまま戦い、
トリル使いでなければギラティナミュウツーになげつけて大ダメージを狙います。


後発に控えるホウオウはこのパーティー不動のエース。
HPに努力値を極振りしたおかげで不一致の特殊弱点(主にかみなり)くらいではびくともせず、
物理で怖い岩技を打ってくる相手にはせいなるほのおでやけどをねらう。
こうげきはほぼ無振りだがHP無振りカイオーガブレイブバードで2確できます。
そのブレイブバードの反動はHPに振っているおかげでそこまで怖くないと。
ラストのユキノオーは対カイオーガにめっぽう強い仕様。
晴れパの天敵カイオーガを特性ごと否定するために採用しました。
こごえるかぜで素早さを下げればこちらのホウオウが大暴れすることにもつながります。
またグラードンと同じように素早さが低いので相手のトリルに合わせることも可能。


自分のパーティー説明はこれくらいで実際の対戦に移ります。

予選第一回戦

初戦は女の子との対戦。
相手の先発がユキメノコレックウザ

1ターン:エアロック
ユキメノコまもる ダーテングふいうち⇒ユキメノコ(まもる)
レックウザかえんほうしゃダーテング(タスキ発動)
グラードンストーンエッジレックウザ(はずれる)
2ターン:エアロック
ユキメノコ交代⇒カイオーガ登場 ダーテングふいうち⇒カイオーガ(不発)
レックウザれいとうビームグラードン(4割ほど残る)
グラードンなげつける⇒カイオーガ(3割ほど残る)
3ターン:エアロック
ダーテングふいうち⇒レックウザ(6割ほど残る)
レックウザかえんほうしゃダーテング(ひんし)
カイオーガしおふき⇒グラードン(ぎりぎり耐える)
グラードンじしん⇒カイオーガ(ひんし)レックウザ無効
ユキメノコ登場 ユキノオー登場
4ターン:エアロック
グラードン守る
ユキメノコれいとうビームグラードン(まもる)
レックウザかえんほうしゃユキノオー(ひんし)
ホウオウ登場
5ターン:エアロック
グラードン守るしっぱい
ホウオウでんじは⇒レックウザ(まひ)
ユキメノコれいとうビームグラードン(ひんし)
レックウザかみなり⇒ホウオウ(はずれる)
6ターン:エアロック
ホウオウせいなるほのお⇒ユキメノコ(タスキ発動、やけど発動)
ユキメノコシャドーボール⇒ホウオウ(1割ほど減る)
レックウザかみなり⇒ホウオウ(はずれる)
やけどによりユキメノコひんし
ジュカイン登場
7ターン:エアロック
ホウオウせいなるほのお⇒ジュカイン(ひんし)
レックウザかみなり⇒ホウオウ(2割ほど減る)
8ターン:エアロック
ホウオウブレイブバードレックウザ(2割ほど残る、反動で1割減る)
レックウザはかいこうせん⇒ホウオウ(はずれる)
9ターン:エアロック
ホウオウブレイブバードレックウザ(ひんし)
結果:1-0で勝利

まずポケモンは2年近くやっていたものの対戦経験はほとんどなかったので
女の子相手だというのにかなり緊張状態で戦ったのがまずかった。
あいてのレックウザのエアロックのせいでうちのパーティーの土台がまず崩されます。
誰よりの早いはずのダーテング葉緑素の恩恵を受けないせいで相手の2体が先制。
しかもなにかとすばやくてめんどくさそうなユキメノコにはねこだまし無効。
それならばユキメノコをまず潰そうと不意打ちをメノコにうつもまもられ、
逆にレックウザの器用さを忘れていてダーテングが致命傷を負います。
そしてこちらのストーンエッジは外れるという最悪の立ち上がり。


その後も序盤戦はこちらの読みがことごとく外れてあっという間に1-3という状況。
しかし後半戦は何よりもカイオーガを先に倒せていたことが功を奏します。
残り三匹でホウオウとまともに戦えるのがレックウザのみで、
そのレックウザも直前に電磁波でかなり弱体化させれたのが大きかった。
あとは先にユキメノコとその後に出てきたジュカインを倒した時点で勝負あり。
ただ途中のカイオーガの潮吹きをグラードンがたえたあたりだったり、
ホウオウの電磁波が先にレックウザにあたったあたりをよく見れば
あいての努力値振りが足りないことがよくわかりますw(もしくは個体値
自分はテンパっていたせいでユキメノコにせいなるほのおを当てるまで気づきませんでした。
試合後にサインを交わしてみるとよく見たら13歳の女子中学生…
こんないたいけな子にも緊張してしまったんだと試合後に反省しきりでした。
まあ女子中学生にしては強かったのは間違いないけど。

予選第2回戦

第2戦は大学生くらいの男の子
先発はカイオーガルンパッパというテンプレ

1ターン:晴れ
ダーテングねこだまし⇒ルンパッパ
ルンパッパはひるんで動けない
カイオーガふぶき⇒ダーテング(ぎりぎり残る)グラードン(2割ほど残る)
グラードンストーンエッジカイオーガ(5割強残る)
2ターン:晴れ
ルンパッパまもる グラードンまもる
ダーテングふいうち⇒ルンパッパ(不発)
カイオーガふぶき⇒ダーテング(はずれる)グラードン守る
3ターン:晴れ
ダーテングふいうち⇒カイオーガ(きゅうしょでひんし)
ルンパッパくさむすびグラードン(ひんし)
マニューラ登場 ホウオウ登場
4ターン:晴れ
ルンパッパ交代⇒グラードン登場 ダーテングまもる
マニューラねこだましダーテング守る
ホウオウせいなるほのお⇒マニューラ(タスキ発動、やけど発動)
やけどでマニューラひんし ルンパッパ登場
5ターン:晴れ
ダーテングふいうち⇒ルンパッパ(7割減るがオボンで5割ほどに回復)
ルンパッパねこだましダーテング(ひんし)
ホウオウせいなるほのお⇒グラードン(5割ほど減る)
グラードンいわなだれ⇒ホウオウ(急所で1撃)
ユキノオー登場 あられになる
6ターン:あられ
グラードンいわなだれユキノオー(8割減るもオボンで5割ほどに回復)
ルンパッパくさむすびユキノオー(3割ほど残る)
ユキノオーはひるんでうごけない
あられでグラードンとルンパッパの体力が減る
7ターン:あられ
ユキノオーまもる
グラードンいわなだれユキノオーまもる
ルンパッパくさむすびユキノオーまもる
あられでグラードンとルンパッパの体力が減る(このときどちらも3割ほど)
8ターン:あられ
グラードンいわなだれユキノオー(はずれる)
ルンパッパくさむすびユキノオー(1割ほど残る)
ユキノオーふぶき⇒グラードン、ルンパッパ(ひんし)
結果:1-0で勝利

もう最後の方を見るとわかるとおりこれも大逆転でしたw
どう見ても負け試合だったのをあられといわなだれの不発で乗り越えました。
序盤戦は1回戦ほど悪くはなかったんですがグラードンをもっと大事にすべきだった。
カイオーガが2連ふぶきを打ってきたのだからスカーフもち臭かったのを考えて、
グラードンをホウオウに交換するのが安定行動だった。
結果ダーテングのふいうち急所でカイオーガが落ちてくれたからよかったものの…
ホウオウはやはりエース級の働きでしたがさすがにマニュにつづいて
グラードンまでやけどを負ってくれはしなかったのが残念w
まあ最後のあのいわなだれ回避を考えると神様には感謝してもし足りませんがw

予選三回戦

あと一つ勝てば決勝トーナメント。
相手はまたも大学生くらいの男子。ガチっぽい感じがぷんぷんしますw
初手はルンパッパ、ディアルガ
この対戦だけあまり記憶が定かではないので詳細は書きませんが(書けませんが)、
最終的には0-3の完敗。
ねこだましもちを隣に据えたディアルガだったので多分トリックルームだろうと
まずはディアルガをひるませたまではよかったんですが、
その後の相手の交代戦術に振り回されて混乱してしまった感じです。
まず何よりだめだったのはやはり自分の圧倒的な経験不足な立ち回り。
最初に書いたパーティー紹介で鉄球グラードンユキノオー
トリックルームに対抗すると考えていたのだからここはルンパッパにねこだましを打って
グラードン地震ディアルガに大ダメージを与え、
死んだらもうけ、死ななくてもトリルでは鉄球グラードンの方が有利と見ればよかった。
最後に残ったホウオウはギラティナをやっつけるもディアルガにトリルを決められ、
出てきたハリテヤマいわなだれにあえなく散りました。
やはりプレイングというのは戦いまくらないとうまくならないと反省しきりの戦いでした。


というわけでこの予選三回戦で自分の大会は終了したのですが、
その後は一緒に行った友達と会場でのフリー対戦に明け暮れました。
何度か試行錯誤の途中だったはらだいこ自己暗示パーティーで戦ってみましたが
やはり詰めが甘かったのか全敗。もちろん急所で敗れたもったいないのもありましたが。
大会で使ったメインの方ではそれなりに勝率は良かったです。
こっちはそれこそ急所などの運がなかったもの以外は大体勝ったはず。
最後に参加賞の銀のイーブイをもらってから帰りました。


今回大会に初参加してみて思ったのはやっぱり真剣勝負は楽しい。
負けても読みがそれなりに当たったら自信にはなるし、勝つと純粋にうれしい。
というわけで当然ですが6月のラストチャレンジに申し込んでみる所存です。
多分ラストチャレンジは倍率高いので当選は難しいと思いますが…
それでも今年に出る予定のブラック&ホワイトを買い、
来年行われるであろうWCS2011大会も参加できればいいなと思います。

*1:厳密にはレベル50以上で覚え、かつタマゴ遺伝で覚えないわざ