二次創作活動について

よつばの。
STRIKE HOLE : 二次創作のNO/OK そのボーダーラインとは?
以上2つhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~nnaro/brainstorm.htmlより。


同人業界で活動している人間として見逃せないと思うので一応取り上げてみました。上のリンクは問題全体についての流れと大意。下のリンクはこの問題が提唱している実体はなんなのかを具体的に説明した文です。


コミケを初めとした同人業界では様々な問題が起こりうるのですが、その中でも特にたびたび扱われる問題が著作権です。まあ著作権の詳しい説明は置いておきますが、同人業界ではその著作権問題を逃れるために好んで二次創作という言葉を用います。完全なオリジナル(創作)ではなく、既にあるモノを題材として作られた二次的な創作物というそのまんまな意味ですね。つまりこの表現では既存のもの(原作)を題材にしてますよーと大っぴらに宣言しているので、もし原作側から何か言われたらはっきり言って100%勝てないはずです。


ただ「即売会」という空間にいることでこの表現はある程度の自由を手に入れます。それは趣味の範囲ですむからです。ドラゴンボールが好きだからこんな絵を描きたいなーと思って絵を真似る子供に罪が無い様に、To Heartのマルチとセリオが大好きだけどゲーム内ではあんまり絡みが少ないなーと思って自分で本を作るのも罪はないでしょう。そしてそのような気持ちを共有する人間同士が交流する空間として即売会が存在するわけです。


ではなぜ今回のことが問題になったのでしょうか。それは営利目的という言葉が入っているからです。本を作る際にかかった費用を払うのは趣味の中でも礼儀といえますが、明らかに印刷費用と釣り合いが取れないような値段で売る場合があります。STRIKE HOLEさんの文章でも例として挙げられている「マリグナ」はそのいい例ですね。確か売上額が億を越えてたらしいですから…


AQUAPLUSが今回釘を刺したのもそういう「二次創作」の枠を超えたものだけ、というのがSTRIKE HOLEさんの意見ですが自分も同感です。っていうか同人活動している人があまりにもその活動に慣れすぎて「著作権云々なんてどうでもいいじゃない」って言う雰囲気が蔓延している気がするので、そういう人に少しでも気にしてほしいという表れかもしれません。何と言ってもみつみ美里甘露樹カワタヒサシなど自社社員に同人界で活躍している人間がいて、「こみっくパーティー」というゲームまで作ったLeaf同人活動を邪険に扱うとは考えにくいですし。「プロ」と「アマ」の違いをわきまえるところでは弁えろということですかね。