こちらも長らく放置してしまっていた1曲レビュー。
再開の曲は…「Wind and Wander」
作詞:KOTOKO、作編曲:中沢伴行、歌:川田まみ
2002/07/12発売の「Silvern 〜銀の月、迷いの森〜 (g-clef)」の主題歌であり、5thアルバム『OUT FLOW』にFull ver.が収録されています。

OUT FLOW

OUT FLOW


まずいえることはかなり間違えやすい曲名ということ。「ウィンドアンドワンダー」なんて読んじゃダメだよ(wonderじゃなくてwanderです)。意味は「グネグネと歩き回る」でいいのかな?


川田さんの中でもかなり初期の曲といえる曲ですが、結構今考えると凄い曲だと言うことに気づきます。なんとオレが何度も何度もオススメしてきた「中沢&川田」コンビ初の曲なのですよ。調べてみてそういえばそうだよなぁと思ったり。


ただこの曲は後に伝説的ヒットとなる「eclipse」や「IMMORAL」に比べると地味でぱっとしません。以前に言ったかも知れませんが中沢さんの曲は「Velocity of sound」のようなメチャメチャカッコいい曲と、「Senecio」のようなミディアムテンポだったり「僕らが見守る未来」のようなバラードとかなり真逆な曲が多いです。今回の「Wind and Wander」はその中でもミディアムテンポに含まれると思います。つまりカッコ良くもないし、しっとりともしてない微妙な曲、という見方ができると思います。


しかしそこは天下のI’veの中沢さんですからその微妙な曲にも色々なエッセンスが入ってるんですよ。まず特徴的なのは後ろで心地よいリズムを刻むベース音。僕個人はあまりベース音って気にしないのですが、この曲だけは何か心休まるなと思い細かく聞いてみたらベース音がしっかりしていることに気が付いたのです。


I’veといえばやっぱりカッコいいトランス曲メインのイメージが強いですが、たまにはこういう曲を聴いてリラックスするといい気分になれますよ。