CLグループリーグ第5節 ブレーメンvsレアル・マドリー

感動した!!
とにかく今はそんな気持ちでいっぱいです。


まずこの試合前の状況から説明します。
グループCの試合前の順位はこんな感じ。

順位 チーム名 勝ち点 得失点差
レアルマドリード
ラツィオ
オリンピアコス
ブレーメン −3

まあ一目で分かると思いますがわれらがブレーメン崖っぷちです
残り2試合を両方勝たないとほぼ無理な状況で
今節はどう考えてもグループ内最強の敵、レアル・マドリード
正直これ以上もないくらい厳しい状況でした。


午前4時半過ぎ、ようやくスタメン発表されました。
ここに来て驚いたのがブレーメンのスタメンどころか控えも含めて凄く2軍臭いこと。
慌てて調べてみたらまず攻撃の大黒柱のジエゴは前節ラツィオ戦で退場し出場停止。
また同じく中盤ではドイツ代表でも核を担うボロウスキフリングスが共に負傷。
そして前線ではウーゴ・アウメイダまでもが代表戦で負傷と散々なベンチ事情。
しかも前日には守護神ヴィーゼも筋断裂症って…
上のようなグループ事情に追い討ちをかけるようなひどい状況でした。


まず守護神はヴァンダー、ディフェンスは右からフリッツ、メルテザッカー、ナウド、パサネン。
中盤はいつものダイヤモンド型で底に頼れるキャプテン、バウマン。
真ん中は右にヴラニェシュ、左に期待の若手アーロン・フント。
そしてトップ下のジエゴの代役に抜擢されたのはここ数年控えに甘んじていたダニエル・イェンセン。
2トップには第1戦目のレアル戦でゴールを決めてるサノゴとローゼンベリ
おそらくこの記事を読んだ人のほとんどがこのスタメンの1/5も分からないでしょうw


しかし…しかしですよ!ここで若武者達はやってくれたわけですよ!
まず開始5分でいきなりローゼンベリが先制。
どうしても勝たなくてはいけない相手、
しかも相手も引き分け以上でグループ突破が決まるとあって本気モード。
そんなレアル相手にいきなりの先制点は本当に大きかったと思います。
たださすがに立ち直るのも早いのが現在のリーガ王者。
すぐさま14分にロビーニョが取り返して1-1とされます。


その後の前半は両チームとも落ち着きを取り戻し、
互いに攻撃的に攻める息もつかせぬ展開となりましたがなかなか次のゴールが生まれない。
そんな中、またしても最高のタイミングでブレーメンに追加点が生まれます。
前半終了間際の40分、右サイドを自陣から単独でローゼンベリが突破し、
最後はサノゴへと絶妙のパスを通して2-1。
ホームの利を生かして積極的な姿勢を貫いた結果でした。
これでブレーメンとしては後半に向けて比較的楽な精神状態でHTを迎えることが出来ました。
逆にレアルにとっては自力でグループ突破するにはさらに点が必要となってしまいました。


迎えた後半、始まった直後はレアルが優勢に見えましたがここでも先手はブレーメン
58分にD・イェンセンのスルーパスを貰ったフントが
GKカシージャスの動きをよく見てはなった技ありシュートで3-1とします。
もう個人的にはこの得点が一番うれしかったですね。
2点差にするというのは「容易に追いつけない」という印象が強いし、
何よりその点を決めたのが普段控えに回っている選手とドイツのこれからを担う若手。
これだけ主力が抜けていても、さらにあのレアルが相手だとしても、
俺達ならやれる!という自信がないとこんな試合にはならないと思います。


残念ながら71分にファンニステルローイに決められ1点差とされますが、
残り20分間を守るより攻め続けて何とか3-2の勝利をもぎ取りました。
また個人的な意見となりますが、この勝利はグループ突破の芽を残したという意味でも大きいですが、今後のブレーメンというチームにとって非常に大きなものになったと思います。
来シーズンには司令塔ジエゴの退団もほぼ決定的ですし、
その他の有力選手もクローゼのように次々とビッグクラブに引き抜かれる危険があります。
でもこのチーム力さえあれば、どんなに若くても、どんなに知名度がなくても
立派な選手達が踏ん張ってくれるんじゃないかと思います。


最後にこの試合後のグループCの順位を見てみましょう。

順位 チーム名 勝ち点 得失点差
レアルマドリード
オリンピアコス
ブレーメン −2
ラツィオ −1

やはり最下位が首位を叩いたことで大混戦となりました。
レアルは次節ホームで最下位ラツィオと対戦。1点差負け以上で突破です。
逆にラツィオにとってはアウェイで2点差以上で勝つことが最低条件。
そう考えるとほぼレアルの勝ち抜けは堅いでしょう。


一方われらがブレーメンは直接2位のオリンピアコスを倒せば突破。
引き分け以下なら敗退と分かりやすい条件です。
しかしホームでまけた相手にアウェー戦ということで、
ある意味今回のレアル戦以上に難しい試合になるかもしれません。
何と言っても相手はホームの利を生かして守るだけで突破ですからね。
ただ得てしてこういう戦いはアウェー側が点を取るだけで状況が一変しやすいもの。
となればブレーメンがやるべきことは唯一つ。
いつもどおりに攻めまくってとにかく先取点を取ること。
次節で戻ってくるはずのジエゴ、ヴィーゼ、クラスニッチなどの主力ももちろん、
今節で活躍した控えのメンバーも死に物狂いで勝利を目指して欲しいです。