「遊撃警艦パトベセル」レビュー

前回に続いてエロゲーレビュー。
今回はMay-Be Softの「遊撃警艦パトベセル」です。
遊撃警艦パトベセル ~こちら首都圏上空青空署~ ErogameScape -エロゲー批評空間-
それでは続きから。


あらすじは新人警際官*1赤島殉作
空中要塞型警際署である青空署に配属されるところから始まります。
この部署はタイトルにもなってる「遊撃警艦パトベセル」という乗り物の中に署員全員が住み込みで働いている署。
警際庁にとって切り札となるはずだったこの警艦は、結局警偉総監の娘である七瀬ヒカリのものになってしまい、今ではヒカリを署長として好き勝手に使われているという悲しい最新兵器だったりする。
新任早々青空署に配属になった主人公は、誰もが署長に選ばれた一癖も二癖もある署員たちとドタバタの日々を過ごす…
というもの。


まずゲーム全体として言えるのがどこもかしこもパロディの雨あられだということw
とりあえず「(ハルヒナデシコパトレイバー)÷ギャグ」という計算式で表せばわかりやすいでしょうw
主人公・赤島は名前どおり「踊る大捜査線」の青島、署長のヒカリはもろにハルヒ
オペレーターの端深空ナデシコ…という風にもう元ネタがないものを探す方が大変なくらいw
実は自分はこういうパロディものが大の苦手だったのですが、この作品に関しては別で
あまりにもあからさますぎて怒る気にもならないという理由と、
パロディではあるにしてもそのネタをとても良いテンポで使ってるなあというのが見えたから。
というわけでとにかく気軽に楽しみたいって人にはかなりオススメできます。


シナリオははっきり言って期待していなかったのですが、作品のノリに似合わず熱血もの。
まあこのシナリオに関してはほとんどが上記のパロディ元の話をアレンジしただけなので
特筆すべき出来ではないんですが、まあ無難にまとめてはいるかなぁと。
自分は本当にギャグ目当てでしかやってなかったので意外に楽しめました。


エロシーンは何と言ってもアニメのカットインが良い。
それぞれのヒロインが1つずつアニメでのエロシーンがあるんですが、
その最初と最後にカットインを入れてるのは凄く良いなぁと感じました。
エロシーン自体もちゃんといろんな場面、衣装を用意してあります。
ただ空の一発目のエロシーンだけは…と思ってしまうwいや2次元ならではとわかってはいますが。


音楽はこれが自分の思っている以上に素晴らしかった。
ボーカル2曲は歌手の声量が足りずに物足りない感じでしたが、
BGMに関してははっきりいってびっくりするくらいよかった。
特に熱血シナリオのの時に流れる曲は個人的に一押しです。
ただSEに関してはギャグの際のドラの音がはっきり言って耳障り。
たまに鳴る分には良いんだけど、場面によってはクリックするたびドラの音が…
おかげでスキップしてたら「ジャーン」という音がどこかの歴史漫画ばりに出るハメにw


最後にCGに関してですが、これがギャグと並んで買う人を選びそうな感じ。
個人的に顔の描き方は好きなんですが、胸が爆乳・巨乳・貧乳の3パターンしかなく、
見ればわかるようにでかい方が圧倒的に多いですw
作中一番胸のでかい篠原伊月に対して嫉妬するヒカリや黛玲於奈という場面がありますが、
その後後者の二人してパイズリするシーンがあるくらい二人ともでかいですw
ですからこういうムチムチした感じの絵が嫌いな方は厳しいかもしれません。


総括すると個人的な点数は80点という感じです。
ギャグのノリと絵が肌に合わない人が多いかも…という危惧を原点材料にしましたが、
それさえあればしっかりした作りでやってる人間をあきさせないゲームだと思います。
ちなみに自分の一押しキャラはヒカリです。
普通だったポニテ・黒タイツ・ツンデレと三拍子揃った玲於奈といいたいところなんですが、
今回に関してはヒカリがあまりにも自分好みだったというほかにありませんw
上記の通りまんまハルヒなんですが、はっきりいってハルヒより好きかも知れませんww
だってハルヒより巨乳だし、何より声が平野より全然好みw
本物のハルヒの二期もこの声優使ったほうが良いんじゃないの?と思うくらい。

*1:実際こういう表記です。誤植じゃないよ。