Leafの硬直化について葉信者がなるべく冷静に考えてみる

Leafは何時まで過去の遺産を食い潰すのか? - rikio0505’s blog

カトゆーさんから気になったので取り上げて見ます。
とりあえず上の記事をご覧になってから自分の文章を見てもらえるとうれしいです。


…ご覧になりましたでしょうか?
それではこの記事に関する自分の率直な感想から↓

「お、Leafが過去の遺物を食いつぶしてるかぁ。やっぱそういう危惧を抱いてる人って自分以外にもいるよなぁ。どういう感じの記事が見てみよう。」





「えーと、つまり筆者が言いたいのは『Leafは会社としてダメダメだね。10万本超えてるのがTH2Xくらいしかなくってそのほかはたった5、6万しか売れてないじゃん。それに比べてKeyはすごいよなぁ。会社の方針がしっかりしてるもん。』ってことか?」

はい、自分はこういう風にしか読めませんでした。
正直がっかりですよ。もうちょっと論理的に論じてるかと思えば結果的に感情論ですから。
http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=228
こちらの記事に書いてありますが「新しい&いい作品を作れてない」問題と「ヒットする商品を作れてない」という問題をごっちゃにしてるようにしか見えません。
そして最後はKeyってすごいよね!という全く関係ない終わり方ですからね…


自分は何度かこのブログを見てる方ならわかるとおりLeaf信者です。
しかしWHITE ALBUMPS3移植も冒頭のようにあまり良い感情を抱いていませんでした。
それよりも早く完全新作のメギド作れよ!と切に願っております。
だから最初の記事を見たときも同志がLeafの方針を不安に思ってるんじゃないかと喜んだものです。


しかし結果は上記の通り、「まじかるアンティーク」までしかやってないにも関らず、
うたわれるもの」「天使のいない12月」「Routes」というオリジナルタイトルを
売れてないとばっさりと切り捨てているのはどうかと思います。
さっきも書いたとおり、筆者がいいたいことがよく分からなくなっているのでどう反論したらいいものか迷いますが、
まず上の3作品が売れてないというのははっきり言ってこの業界を知らないにもほどがあります。
6万本といったら2006年のトップである「戦国ランス」や「マブラヴオルタネイティブ」に匹敵する数字です。
つまりエロゲ市場事態が拡大してきた近年で見ても十分な販売本数といえます。


また、オリジナル作品には良いものがないというものも不可解。
上記の例だとhttp://xx-xxx-xx.hp.infoseek.co.jp/kikaku2/besteroge.htmlにおいて「うたわれるもの」が2002年で1位、「Routes」「天使のいない12月」はそれぞれ2003年で5位と7位です。
売れてない、コンシューマーで出す価値がないとまで言われた「Tears to Tiara」は
2005年の17位にランクインしており、筆者が大好きなKeyの「智代アフター」よりは上です。
もちろんこの2chベストエロゲランキングが正義ではありません。
ただ自分としては売上げとは比例しないランキングとして見る価値はあると思っています。
ちょっと上では嫌味な言い方になりましたが「Tears to Tiara」と「智代アフター」も
そんなに差がないと考えるのは間違っていないと思います。


そして最後の方に問題提起されていた「会社の色(方針)」について。
これは思考錯誤 - FC2 BLOG パスワード認証
http://hortan.blog117.fc2.com/blog-entry-9.htmlをご覧になってくれると良いかも。
自分はこの方々の意見に全面的に賛成です。


つまりLeafという会社は一定の方向に定まらないということがブランドの強み。むしろ色がないことがLeafの色」という風に考えています。
in the empty dreamさんの言うようにアレだけの絵師がいれば萌え系作ってたほうが売れるに決まってます。
それでもあえてSLGを作ったり、「鎖」のような陵辱物を作ったりしてるのはやはり開拓意欲が旺盛だからでしょう。
関係ない記事ですが思考錯誤 - FC2 BLOG パスワード認証のコメントまで全部読むと興味深い。
P/ECEやテネレッツァなどアクアプラスが開拓しようとして失敗した作品は今までもある。
ただ逆に言うとこういう冒険は企業力があるLeafくらいしか出来ないというのはその通りだと思う。
自分もほかに考えるとTYPE-MOONみたいに最初は利益を度外視した同人のようなところしか
こういう無茶な冒険が出来ないと思うのでそういう点でLeafは好感が持てますね。


自分にとって印象的だったのは「うたわれるものらじお」に関する出来事です。
ラジオ内で柚木涼香さんが「うたわれのキャラソンCDとか作っちゃいましょうよ!」アクアプラスに言ってみたところ、「この作品はそういう萌えとかで売ってるわけじゃない」と断ったというエピソードがありました。
ただ一方「To Heart2」に関していってみれば上では断ったキャラソンも出たし、
「XRATED」や「Anothe Days」などの派生作品まで出しました。
この2例の差はLeaf側がTo Heart2は萌えで売っている」という意識があったからだと思います。
以上のようなエピソードを知っているといかにLeafという会社が「会社ではなく作品のイメージを大事にしてるか」ということがわかるでしょう。


…とまあLeaf信者らしく擁護意見ばかり出してしまいましたが、Leafが停滞してると感じるのも事実です。
毎年新作を出すことがLeafの強みと感じていたのに2006年の「フルアニ」以来新作はなく、
2007年は結局「Routes PE」だけで2008年になっても「TH2AD」だけ…
Tears to Tiara」のPS3移植というのは確かにギャルゲー業界にとっては
未知の領域に挑戦したものでそこは評価して良いとおもいます。
ただやはり信者としてはもうちょっと新鮮味があるモノを出してほしいのは本心です。


あともうひとつフォローしておくと別にKeyも嫌いなわけじゃないですよ。
ただあのエントリーを見てしまうとやはり「鍵っ子はウザいなぁ」と思っちゃうわけで。
Keyは3年に一回くらいしか新作出さないけど必ず泣ける、
Leafは企業力を生かして毎年のように安定したクオリティの新作を出す。
それぞれのブランドの良さがあるわけですから比較は不毛ですね。


それこそLeafが儲けてなくて企業がつぶれそうならともかく(筆者はそういう心配してましたが)
Half moon diaryさんの記事に書いてあるように毎年平均8万本売ってるんですよ。
その中には10万本を突破したコンシューマーの「To Heart2」と「うたわれるもの」などは入ってないし、
コミケでのグッズ収入、アニメ化による収入を含めて儲けてないわけがない。
それこそやろうと思えばKeyのように3、4年も新作出さなくても食っていけるはずです。


なんかとりとめもなくなりましたが、私の意見としては

Leafはオリジナルの新作を出してないわけでもないし、良いものを作ってないわけでもないし、売れてないわけでもない。
・ただここ2年くらいは過去作品に頼っている傾向が強いので、新作を作って欲しい。
Leafというブランドは常に新しいジャンルに向かっていく開拓精神が旺盛な「色のない企業」だと思う。
・「利益」という最低限の企業目標を達成してる以上、方針について他の会社と比較するのは不毛。

こんな感じです。ただこういうところとは全く関係ないところで
最近のLeafは調子に乗ってる気がするので自分もだんだん愛が薄れていますw