川田まみ LIVE TOUR 2008 “SAVIA”


遅ればせながら感想を書かせていただきます。コミケの最終日にライブだと!?と驚いてから早3ヶ月。ファンクラブ先行の締め切りが給料日の前日という鬼のような仕打ちを受けて泣く泣くローソン先行を試したら、同じようにファンクラブを見送った人が多かったのか230番前後とかなり良い数字でした。
豪雨が降る正に川田まみ日和に会場に着くとやはり全体的な人数が少ない。これは思うに日程と雨、そして加えてアルバムの出来が影響したんじゃないかなぁと思います。今更ですが自分『SAVIA』の感想書いてないみたいですし…それくらいはっきり言って印象の薄いアルバムだと思ってました。「緋色の空」のヒット以降、川田まみという歌手のキャラクターが激しい曲というイメージになったせいか、アルバムがほとんどロックテイストで「こんなのI’veじゃない!」と感じた人も多いと思います。自分が見た限り、開場前には500人くらいしかいなかったのではないでしょうか…おかげで花道とステージのちょうど別れる付近から3列目をゲットできたわけですが。
一抹の不安を抱えつつもライブの開始です!

01.energy flow

スピーカーの目の前だったので凄まじい低音とキーボードの音。いつの間にかガラガラだったアリーナにも結構な人が入ってました。でも多分この時点でも1000人は超えてないんじゃないでしょうか。アルバムの導入曲だけあって徐々に上がっていくボルテージ。バンドメンバーと川田まみが現れて歌われたのはアルバム通りのこの曲でした。

02.JOINT

ギターイントロからいきなりこのアルバムの目玉曲「JOINT」の登場です。人気、知名度共に抜群だったのでやはり盛り上がりが違いましたね。1曲目ということでまだまだ川田まみの声が出てない印象でしたがまあそこはライブなのでご愛嬌というとこでしょうか。ざっと見た感じプロデューサーの中沢さんはきていない感じでした。

03.Beehive

ドラム音がそのまま続き連続でアルバムどおりに「Beehive」へと変化。激しい曲を連続させて初っ端からテンションを高くさせてもらったおかげで当初の不安はだんだん薄れていました。

04.TRILL

川田まみです!」と軽い挨拶をしてからまたアルバムどおりの順番で「TRILL」となりました。アルバムではどちらかというとトランスよりですがさすがにライブだと迫力が違います。あとこの辺りから川田まみらしい声の伸びが出始めて本領発揮といったところでしょうか。


ここで改めて挨拶をして最初のMC。会話の流れはやはりこの大雨へと行ってしまいましたwしかし改めてみて川田の雨女っぷりは度がすぎてるんじゃないかと驚かざるを得ませんね。自分の場合は武道館ライブの帰り、ファーストライブ「SEED」のとき、『SAVIA』発売記念握手会in横浜、そして今回と全く外れなく雨ですから大したもんですwもう諦めて四国とか雨の少ない地域に行って神と崇められようかとおっしゃってましたがw
また、カラオケに久しぶりに行った話もありました。とりあえず最近の曲知らないから「JOINT」を歌ったけど、本人なのに採点で195位でかなり凹んだとのことwまあカラオケの点数なんてあんまり参考にならないし、川田の場合はビブラートがやっぱあんま高得点に結びつかなかったりしますからしょうがないかと。あとキュンキュンは見る分には楽しいけど自分が歌うのは勘弁なようですw
「今まではアルバムどおりの順番でしたが、さすがにそれじゃあ面白くないでしょ!ということでここらでアルバム以外の曲も歌います」と宣言してからゆったりした曲へと移行していきました。

05.For our days

イントロを聴いたときはたまげましたねぇ…エロゲの曲もなんか歌ってくれないかなぁと思っていたらその中でも最新である「そして明日の世界より―」のOPがまさか聴けるとは!このブログでたびたび触れている通り、もう原作ゲーム大好きなのでこれは驚きとうれしさで訳がわからなくなってましたwまあ当然のように新しすぎて知ってる人がほとんどいなかったわけですけどw

06.最後の約束

連続で今度はアルバムのバラード曲へ。この曲が終わったあと軽くまたMCが入ったわけですが、その中でこの曲は台湾に行ってる最中に愛犬が倒れたというエピソードが元になっているらしいです。台湾から戻るまでに逝ってしまうと医者に宣告されながらも、実際には何とか間に合ったということから「この子は私との約束を守ってくれたんだ」という気持ちになってこの詩を書いたらしいです。


この部分のMCでは上記の「For our days」についてと「最後の約束」のエピソードについて。「For our days」はゲームの中では一番新しくて、しかもとても綺麗なメロディーだったのでみんな知らないかもしれないけど是非ライブで歌ってみたいと思っていたらしいです。ただやっぱエロゲーなので作品名は明らかにされませんでしたけどねw
最後の約束は」上記のような悲しい実体験の話で会場がしんみりとしてしまったんですが、その後「私もみなさんに約束します!今度のアルバムはみなさんを2年も待たせたりはしません!」と高らかに宣言。もちろん会場は大盛り上がりですよ。

07.赤い涙

3曲連続でしっとりとした曲となりました。やはりこの曲に関しては「劇場版灼眼のシャナ」の主題歌だったので知名度もあり、バラードながらに観客は盛り上がっていた気がします。


「先ほど聴いていただいた『赤い涙』は『劇場版灼眼のシャナ』の主題歌だったわけですが、このアルバムにはもう1曲映画の主題歌になってる曲があるんですよ」という話から『お姉チャンバラ THE MOVIE』の主題歌「翡翠-HISUI-」の話題へ。実はこの曲はタイアップあり気ではなく、先に曲を作ったら曲を気に入った映画側が採用したいと話を持ちかけてきたらしいです。

08.翡翠-HISUI-

タイトル通りの緑色の照明を受けて久々に激しい曲に突入。C.G mixらしい切なさと激しさを併せ持った絶妙のメロディーラインはやはりライブ栄えしますね。

09.sense

休憩タイムは終わりだ!とばかりに連続でまたシャナのタイアップ曲「sense」の登場。個人的にはアルバム収録曲の中では一番好きな曲だったので「翡翠-HISUI-」とのコンボは最高に盛り上がりました。ただサビではみんなでコーラスをするかと思って大声で叫んだんですが自分ひとりでちょっと寂しかったり…

10.triangle

続けて「JOINT」のカップリングにしてシャナのED曲に使われた「triangle」。ぶっちゃけこのあたりの曲何気に自分好きです。KOTOKOの「BLAZE」もそうですがブレイクビーツというか今まであんまり使われなかった音が凄く耳に残って心地良い。すごい盛り上がる曲ではないですが、なかなかにライブ栄えしてたと思います。

11.intron tone

ド派手なイントロから入ったのでもう盛り上がりが半端ない。しかしこの曲、アルバムで聴いたときから思ってましたがイントロの迫力の割にサビがインパクトがなさすぎるwこの辺はもうちょっとどうにかならなかったのかなぁ…

12.緋色の空

終盤の怒涛の攻勢からおそらく一番人気曲である「緋色の空」の登場です。ここまで来てようやく花道を使ったわけですがちょっと遅すぎじゃないって言うwしかしここで初めて後ろの方まで振り返ってみたんですが2階席にはほとんどいなかったですね…DVD化されるみたいですがなんか寂しい感じがしないか今から不安になりますw


アレだけ頻繁に入れてたMCが最後はほとんどなくて怒涛のような終盤でしたが、ここで最後のMC。「この曲はアルバムの中でも自分にとって一番大切な曲です。聴いてください。」

13.portament

アルバム最後を飾り、ライブでも締めに使われたこの曲。高瀬さんがVisual Art'sのインタビューで「中沢の曲に久々にやられた!」と大絶賛されただけあってやはり良い曲ですよね。個人的には中沢さんって昔はこういうバラード作らせたらI’ve最強と思っていたので久々に中沢節という感じの曲が聴けたので満足です。


アウトロの余韻を残し、一斉に帰って行ったメンバー。そして残された観客から沸き起こるアンコール。5分くらい結構長い間アンコールを続けてようやく出てきた川田まみは何故か絶対領域でしたw「あんまりこういう服着ないんですが…」とハズカシそうにしてたのが印象的でした。
「自分は3年前に『radiance』でデビューしたわけですが、実はあんまり知らない人もいると思いますがゲームの方でさらに前にデビューしていたんですね。やっぱりはじめて歌ったときの感動って言うのは今でも忘れられないもんです。今日は今言った本当のデビュー曲を歌いたいと思います。」

Encore01.風と君を抱いて

もう長年応援してきてようやく報われる瞬間が来たと言う感じです。やっぱ川田まみの声の伸び、通称まみブラートが一番生きるのはこういう爽やかなミディアムテンポだと思うのですよ。だからこそ昔からのファンを喜ばせるという意味でもこの曲を歌ってくれたのは本当にうれしかったです。握手会のときにリクエストしておいてよかった〜。


というわけで『風と君を抱いて』でした。昔はこういう爽やかな曲も歌ってたんだよ!?」と会場を沸かせてくれた川田さん。「次に歌う曲はもうこれこそ夏だから歌わないとダメでしょ!?という感じの曲です。もうみんなもわかってるよね?この曲は是非みんなで大合唱してください。最後の『アア〜〜』の部分はみんなで叫びたくて曲作ってるときから思ってました。じゃあみんな行くよ!」

Encore02.Get my way!

初めからこの曲はアンコールで歌われるだろうなぁと思っていたアルバム最強のノリノリパンクチューン。しかし自分はノリノリで歌い始めようとしたら何か急に軽い貧血気味になってしまいましたw水分は飲みすぎるくらい飲みまくってたはずなのでたぶん塩分不足でしょうが、コミケから直でライブに言ったツケが最後の最後にきた感じがしますwまあ1分くらい休憩してからはちゃんと歌ったけどね!
曲の途中ではバンドメンバーの紹介となりました。本当は3分もない短い曲なのにこのおかげでずいぶん長い間ハイテンションを維持していた気がしますw最後は川田まみ自身を紹介してラストのサビへ。期待通り最後の「アア〜〜」の部分はもう全員で叫んでいたんじゃないでしょうか。


「みんな最高だね!次で本当に最後の曲になります。自分は今まで歌手を目指してがんばってきましたが、いざなってみると他の人がみんながんばって私だけなんでこんなのうのうとやってるんだろうと凹むこともありました。でもやっぱり今日のライブを見ても夢ってちゃんとがんばってくれば叶うんだということが改めて実感できました。」

Encore03.DREAM

タイトルどおり、自分がどうやって夢を叶えて行ったか、そしてこれから夢を見る人へと応援することを歌った曲。曲の壮大さからどこかアメリカンドリームというか夢よりもっと強い「野望」のようなものを感じずに入られません。今まで川田がどれだけ強く夢を思っていたのかがひしひしと伝わる名曲でした。


この曲が終わってもまたまた挨拶もなく去っていくメンバー達。さすがにおかしいと思いダブルアンコールをするわけですが、何故か花道の左側からは「か・わ・だ」コールが巻き起こって、なんかプロレスのコールかよ!をと思わずにいられませんでしたwTシャツ姿に着替えて出てきた川田自身も「もう川田だろうがまみだろうが好きに呼んでくださいませ」となんかあきれてる感じがしたのが面白かったですw
「みんな何度もありがとう。このありがとうって言葉ってやっぱ口に出すのは恥ずかしいよね。でも場合によってはこの言葉以上にみんなに気持ちを伝える手段って無かったりすると思うんだ。このツアーで仙台に行ったときに親が見に来てくれたんだけど、みんなに『ありがとうはきちんと口に出して伝えよう』とかえらそうに行っておいて自分が言ってなかったんですよ。だからその仙台のときにちゃんと言いました!やっぱちゃんと言うと気持ち良いよね。だからこのライブでも家族や知り合いやスタッフさん、バンドメンバーそしてもちろんみなさんにもありがとうを伝えたいと思います。みんなも一緒に歌ってね!『青空と太陽』!」

Double Encore.青空と太陽

一緒に来ていた先輩の予想が的中しました!自分は前回のライブ同様「precious」が来るかと思ったんですが、聴いてみればなるほど最後を飾るにふさわしい爽やかなポップスでしたね。歌詞の最後にはMCどおり「いつもありがとう」というフレーズが入っており、みんなで歌えばありがとうを伝え合う素晴らしい空間になったと思います。
最後は花道に出てカーテンコールを2回、ステージに戻ってからも1回と大盤振る舞いし、いきなりハリー吉田が出てきて川田に花束を渡すという粋な演出もありました。川田が姿を消すまで誰もがありがとうとココロから出てくるイベントもなかなか無いと思います。


以上でライブの本編は終了したわけですが、ここらで総括。まず今回のライブのテーマは「約束」「夢」「ありがとう」の3つと言って良いと思います。愛犬の死を乗り越えた川田が私たちを待たせることはもうしないという「約束」。憧れ続けた歌手という「夢」を見続けることの大切さ。そしてそれら全てに関ってくれる人への「ありがとう」。川田まみが今回のツアーを通して経験した全てがつまった素晴らしい千秋楽だったと思います。
あと余談ですが最後にドラマーの方から投げられたスティックをゲットしました!

自分の左後方に投げられたので届かないと思ってジャンプしなかったら、みんなジャンプしても取れなくて、自分の足元に転がって普通に拾うことが出来ましたwなんかなんも苦労してないのにとってしまったので、周りのみなさんから「おめでとうございます!」といわれても「すみません。ほんとにすみません」と何故か謝りっぱなしでしたwあと同時に写ってるのは会場限定CDで台湾公演のときのライブ音源となっております。聴いていて泣けたのが「明日への涙」のときに向こうのファンの人がイントロを聴いただけですごい盛り上がりを見せた場面です。やっぱ音楽は国境を越えるんだなぁと実感してしまいました。単にむこうでも「おねがい☆ツインズ」が人気があるだけかもしれませんが、どっちも好きなので気にしませんw
さて、今度はお待たせしません!とおっしゃっていた通り、既に次のタイアップが「とある魔術の禁書目録」で決定しています。来年も川田まみのライブが行われることを大いに期待して待ちたいと思います。