鎮西高校初戦突破!

今日は久しぶりに現在代々木第一体育館で開催中の春高を観戦してきたのでその感想を書きます。普段の内容とはかけ離れたことを結構長々書いてるので興味ない人はスルーお願いしますw




というわけで行ってきましたよバレーの聖地代々木へ!中学高校とバレー部だったオレにとってはやっぱ特別な場所ですよね。初めて代々木体育館に行ったんですが原宿駅をすぐ出たところにあるのは地方民にとってはびっくりするでしょうねwまあバレー界では結構有名だったので普通に原宿で降りたんですが本当に目の前にあってびっくり。歩道橋の上から会場を見渡すと制服来た女子高生達がわんさかいて眼福眼福wとりあえず体育館前にあったバボちゃんを写真に。


当日券を買って(大学生は学生じゃないのは痛いなぁ)いざ中へ!着いたのは11時過ぎくらいだったんですがもう熱狂が凄まじくているだけでハイテンションになりますねw審判の笛の音、スパイクが決まる音、そして観客の歓声…なんか「戻ってきた」と素直に感じられました。早速購買でパンフレットを購入。目当ての地元鎮西の試合は午後1時から…早く来過ぎたなぁ。というわけで購買の女の子に聞いて飯が買える売店へ向かい軽く昼食。その後観客席へ戻ってゆっくりと試合を横目にパンフを読む。


あちゃー生徒の犯罪で急遽辞退した南北海道代表とわの森三愛高校のページに、代わりに出場することになった東海第四高校の紹介ペーパーが挟まってるよ。まあ自業自得なんだけど繰り上げ出場のチームにはうれしい誤算だったでしょうね。そして男子と女子のチームを紹介する前に大まかな大会の見所が書いてあったんですがどうやら男子は前回優勝の深谷、女子はテレビでも散々紹介されてる狩野舞子率いる八王子実践が優勝候補筆頭とのこと。そして男子ではわれらが鎮西も一応候補の中に入っててちょっと期待。


一通り読んだら今度は現在行われている試合へと目を向けました。Aコートでは女子が、Cコートでは男子が、Bコートでは男女が両方使うという形ですがオレが見ている間はずっと女子の試合をしていました。特に自分が注目したのはやっぱCコートの長野代表 岡谷工業対愛知代表 星城です。今回の優勝候補…というよりも毎年優勝候補である岡谷はやっぱ気になる存在でしたが、シードなのは星城の方と言うことでかなり興味を持ってみていたんですがこれが本当にいい試合で見ているものとしては存分にバレーを楽しめました。第1セットから優勢なのは星城。俺の位置から背番号を確認できなかったのではっきり覚えていないんですが、とりあえずチームとしてよくまとまっている印象が強かった。左利きの選手を2人そろえたライト主体の攻撃、しかし当然レフトにもいいアタッカーを要していて攻撃には隙がない。レシーブの質もなかなかでシード校になるのも納得でした。対する岡谷は伝統的に平均身長が高かったんですが今年はそれほどといった感じ。ただセッターが186cmの須藤ということで攻撃ではやはり高さが目立つ。当然のようにブロックが最大の強みなんですが、レフトに上がったときに完璧に3枚つけるあたりはさすが。ただ今回の星城相手ではライト攻撃が主体のためにうまくブロックを散らされて苦戦してましたね。第1セットは25-22で星城がとると、第2セットも常に星城が試合の主導権を握る。岡谷は肝心なところでミスが出てなかなか追いつけないまま24-23のマッチポイントへ。だがここで星城が痛恨のサーブミス。これで命を救われた岡谷は何とか逆転で2セット目をもぎ取り、最終セットまでもつれることになりました。そして結果は岡谷の圧勝。星城は非常にいいバレーをしていたものの、あの勝負を焦ったサーブミスがそのまま致命傷となってしまいました。逆にサーブがよかった岡谷は最終セットで常に先手を取り、さっきまでの苦戦が嘘のように余裕の点差をつけて勝利しました。


この試合で見られたのが「サーブの重要性」と「経験値」の2点です。バレーボールという競技は普通に実力が伯仲した相手では「勝てない」ルールになっています。野球やサッカーと違って1ポイントの重みが少ないのは1プレーが終了すると必ずどちらかのチームに1点入るからです。仮に2つのチームがサーブを交互に撃っていくとすると25-24の状態になります。だかここからはデュースの制度により、25-25、26-25と延々と試合が続くのはわかるでしょう。つまり「2点差」が必要なのです。では2点差はどうすればつくのか、それは「サーブ権を持った状態で点を取る」つまり「連続得点」が必ず1つは必要になるわけです。ここまで来れば推理ができるでしょうか。最終的にバレーで何よりも大切なのは「サーブ」と「サーブレシーブ」の2つに集約できるんです。どちらにも重要な点は2つずつあり、まずサーブでは1.サービスエースを決める=連続得点をする。2.サーブをはずす=連続得点の権利を放棄する。ということであり、サーブレシーブは。1.相手に連続得点をさせない。2.こちらにサーブ権を移すために効果的な攻撃ができるようなレシーブをセッターに返す。ということです。特にサーブ側にとっては2は絶対にやってはいけないことであるのは上を見ればわかるはず。連続得点ができないと勝てないのだから、勝利の権利を捨てているようなことになるからです。先ほどの星城はまさに典型的な例だったということですね。
次に経験値ですがこれは他のスポーツにも言えることなので詳しい説明はしなくていいよねwまああえて言うと先ほどの話と関連させて、バレーの1セットでの差は拮抗した相手だと「本当の差」とは言いがたい。だから複数のセットで競うことによってその差をより明確にしているわけですが、岡谷は全国でも強豪といわれるくらいなので当然経験がある。一方の星城は県内では強くとも全国ではやはり知名度は低いといわざるをえない。その「経験値差」を表していたのが第3セットでした。フルセットになってセット数が増えれば増えるほど経験の差は大きなものとなるんでしょうね。


何かかなりまじめにバレー解説しちゃいましたがw次にAコートの女子の東京代表 文京学院対長野代表 松商学園の試合を。これはなぜ注目したかというと何と言っても文京の応援団が凄かったw


観客席の3ブロックくらい占拠しての応援団は圧巻でした。全校生徒にしては少ないと思うから1,2年だけだと思うんだけど地の利を利用したいい応援でした。だって文京が点を決めるたびに「きゃー!!」って会場が震えるような歓声が聞こえるんですよ?相手はかなりやりづらかったと思いますがなんとなんと2セット目を取り返してフルセットにもつれ込むというこちらも名勝負となりました。というよりも文京が東京の出場校4校のうち最下位の第3代表(共栄が去年優勝で予選免除)だったからかそこまで強くなかったんですがw第3セットも競りに競って最後の最後に文京が振り切りました。というか最終セットの20点を超えた辺りからの文京の応援がもう反則的でwそりゃプレーしている選手もノリノリで戦えますとも。


そしてCコートに戻っていよいよ地元熊本代表 鎮西高校対 山梨代表日本航空高校の試合です…が、正直一番味気ない試合になりましたw鎮西は今大会全国でも一番高い197cmの大エース冨士田が大活躍。スパイクはもちろんジャンピングサーブ、ブロックと相手がかわいそうになるくらい敵陣にボールを叩きつけていましたw日本航空も1回戦突破したんだからそれなりに強いんだろうけど、どう見ても平均身長からして勝ち目無し。第2セットなんかは粘りを見せたものの結局は鎮西の圧倒的な強さに押されたのか、自らミスを繰り返して自滅していったような印象でした。しかし鎮西は強いには強いんですが…相変わらずなんというか生意気なバレーをしますねw全国でも強豪であることを誇ってるのか知らないけど試合前の練習から適当さが見て取れる。たぶん緒戦くらい楽勝だと思ってたんだろうけど、こいつらの悪い点は敵が強くなろうとその姿勢を直さない点だ。勝てばうれしい、負けたらしゃーないっていう勝負に対する必死さが感じられないんだよなぁ。去年熊工に敗れて春高の連続出場が途絶えたんだから今年はリベンジの気持ちで挑んできてくれると思ったんだが…正直かなり強いんだろうけど、準々決勝でぶつかる前回優勝の深谷には勝てそうにない気がする。


長々と書いてしまいましたが最後に全体を通しての感想を。やっぱり俺はバレーが大好きだということを再確認しましたwあの体育館の雰囲気はその気持ちを再び呼び起こすのに十分でしたね。もしかしたら今後はVリーグの試合とかも暇があったら見に行くかもしれないなぁ。やっぱ生が一番!それ以上にプレーできたら最高なんだけどw


あと今日の結果をより詳しく紹介しているフジテレビのオフィシャルHPを紹介しておきます。下のほうにある「結果速報」からその日の全試合をコメントつきで確認できますよ。
http://www.fujitv.co.jp/sports/haruko2006/