どうしたブレーメン

今年に入ってからブンデスリーガの雄、ヴェルダー・ブレーメンがどこかおかしい。秋のウィンターブレイク前まではシャルケ04と勝ち点で同じながらも、圧倒的な得失点差で首位を飾っていたチームが、直近のリーグ戦3試合で3連敗。しかもその3連敗がちょうど首位を争っていたシャルケ戦からというのが何かしら関係していそうだ。ただ自分の今の状況では試合内容を確かめることが出来ないのでなんともコメントのしようがない。


ただ試合結果から言えるのは大量失点エース・クローゼの不発という要因が大きいと推測できる。シャルケ戦では0-2、シュツットガルト戦では1-4、そして去年まで高原のいたHSV戦では0-2と点も取れずに完敗ばかりをしているのが分かる。ブレーメンの魅力といったらなんといってもその破壊力たっぷりな攻撃陣だったはず。前半戦では得点47、失点22で失った点の倍以上の点を取って相手を粉砕していた。それがこの3試合で得点1の失点8…何か理由があるとしか思えません。


個人的に一番の理由としては対戦相手がブレーメン対策をしっかり遂行できるようになったという説を考えています。どうも試合内容をネットでの記者による文章だけですが考えてみると別にブレーメンに悪い部分はない模様。となれば考えられるのはその逆、つまり相手側に理由があるということでしょう。前半戦ではブレーメンの新加入MFジエゴがMVPに選出されるほどの獅子奮迅の活躍を見せ、FWクローゼは得点ランクトップタイという素晴らしい活躍を見せていました。そのブレーメンでの注目すべき2選手を相手チームは封じることに徐々に成功しているのではないか?とくにクローゼはパスがこないことには仕事にならないために極度のゴール欠乏症に陥っているような気がします。攻撃がうまくいかないうちに相手から綺麗なカウンターを貰って失点…これが今の負けパターンになってるのでしょう。


実はその3連敗の間にUEFAカップのトーナメント1回戦があったのですが、それではアヤックス相手に3-0といつもの攻撃力を見せ付けて圧勝。このことを考えるとまず重要なことは失点をしないこと。つまり守備からリズムを作り上げることが大事だと思います。そして守りがしっかりしていれば攻めにもいつもの余裕が出て点が取れる…この循環をもう一度作り出さないとダメだと思います。あともう一つは一発勝負のカップ戦ならまだまだ勝てる可能性が高いということ。ドイツ国内では対策がしっかりされていても国外のクラブと戦う欧州カップ戦なら、丸裸とされる可能性は小さいはず。ましてやCLを敗退してのUEFAカップ戦ですからなおさらかと。


個人的にはクローゼが移籍してしまうであろう今シーズン中に大きな成果を上げてほしいので、UEFA杯は是非優勝してほしいです。