2007 My Favorite Comic TOP10

ちょっと間空いてしまいましたが、前回に引き続き今回は
2007年の個人的なマンガランキングTOP10を紹介しようと思います。
ですが考える以前にランキング対象となるマンガの範囲をどうしようか迷いました。
06年以前からやってるけど盛り上がったのは去年だった作品を含むのかどうか迷いましたが、
最終的には2007年に連載開始、もしくは単行本1巻が発売された作品に統一しました。


それでは続きからどうぞ。

10位 「白雪ぱにみくす!桐原いづみ

白雪ぱにみくす! 1 (BLADE COMICS)

白雪ぱにみくす! 1 (BLADE COMICS)

まず10位は桐原いづみ先生の「白雪ぱにみくす!」。
月刊コミックBLADEの増刊MASAMUNEで掲載されていたものをまとめた本です。
あらすじは何の変哲もない主人公・ミドリと、人には見えないものが見えやすく
それゆえ独特の性格で人から避けられがちな妹・真子(読みはまこだが通称シンコ
の二人が突然現れたフクロウに出会うところから始まります。
そこから謎の鏡を通り抜け、着いた先には一人の少女・白雪が倒れていて…


という感じの話ですが、ぶっちゃけなにも真新しいことはありませんw
このあとミドリと白雪がくっつくことになるんですが、
互いの指輪の力で一定距離以上離れることも出来なくなるという
まじアンやローゼンとかで見たような設定ばかりですw
ただやはり桐原先生らしいというか、出てくる女の子が魅力的。
ツンデレの白雪、クーデレのシンコに加えて最後には意外ないいんちょキャラも。


惜しむらくは隔月刊のMASAMUNE掲載作品なのであと2年は単行本でないことw
まあ「ひとひら」もまだやってますししょうがないですかね…
個人的には「ひとひら」よりは好きなんですが。

09位 「サムライうさぎ福島鉄平

サムライうさぎ 3 (ジャンプコミックス)

サムライうさぎ 3 (ジャンプコミックス)

週刊少年ジャンプ連載中の異色サムライ活劇。
主人公の宇田川伍助切腹した父や兄の後を次いで15才の若さで宇田川家当主となる。
また開始当初から志乃という妻を持つ少年誌にしては珍しい妻帯者。
伍助はこの妻・志乃に対して様々な負い目を感じており、
幼い頃から鍛えた剣術を磨いて昇進しようと努力する…という話。


ジャンプお得意の新人による新連載攻勢を見事生き抜いただけに普通に面白い。
画力はどう見ても要精進と思えるが、設定や構成は秀逸。
なかでもやはり志乃のキャラは少年誌の中では画期的と言って良いでしょう。
現在はかなり掲載位置が後ろに来ていますが何とかがんばって欲しいところ。

08位 「うぃずりず里好

うぃずりず (1) (まんがタイムKRコミックス)

うぃずりず (1) (まんがタイムKRコミックス)

まんがタイムきららに連載している国際派(?)小学生コメディ。
作者はこのブログでもたびたび紹介している里好(さとよしみ)さん。
あらすじは金髪碧眼の少女・リズがある小学校に転校してくるとこから。
先生でさえも英語が不安でビビっていたが、実は日本語はペラペラ、
趣味や性格もまるで純日本人のような人だったという話。


つい先日2巻が発売されて新キャラ・イズが登場しました。
イズは外見は黒髪でまんま日本人なのに日本語が全く喋れない子。
この子が入ってくれたおかげでさらにマンガのテンポもよくなりましたね。
というより先生のキャラがより深みを増して面白くなったw

07位 「教艦ASTRO蕃納葱

教艦ASTRO 1 (まんがタイムKRコミックス)

教艦ASTRO 1 (まんがタイムKRコミックス)

またもやきららコミックスから紹介します。
こちらはまんがタイムきららCaratに連載していた作品。
後輩から紹介されてすぐにハマって単行本買いに行ったのは良い思い出ですw
あらすじは朝潮総合高校に勤務する4人の女教師、体育教師の和泉養護教諭凖名
国語教師の有子、外国語教師かなめたちが繰り広げるコメディ。
ASTROはAsashio Sogo Teacher's ROomの略らしいです。


この作品の良いところは何と言ってもしっかりした画力と
それに似つかわしくない(失礼)下ネタ・オタネタがちりばめられてること。
レディース雑誌っぽいノリなんで女性らしいんですが絵とのギャップが凄く効く。
なんというか…対象読者を男性向けにしてるのか女性向けにしてるのかよく分からない作品。


もう1巻が出てから1年近くたつんですが、
2巻が出るどころか新年一発から休載宣言がされたようです…
大好きな作品なので早く帰ってきて欲しいですね。

06位 「ANGEL VOICE古谷野孝雄

ANGEL VOICE 3 (少年チャンピオン・コミックス)

ANGEL VOICE 3 (少年チャンピオン・コミックス)

週刊少年チャンピオン連載の熱血サッカーマンガ。
作者は月刊少年チャンピオンの方で「GO ANd GO」を連載していた古谷野孝雄
あらすじは千葉県の市立蘭山高校に黒木という名コーチが赴任することから。
そのサッカー部では真面目なサッカー部員がおらず、
ヤンキーばかり集まることから学校内でも煙たがられ廃部寸前だった。
黒木はそのサッカー部を再建すべく、才能がありそうな部員を集め始める。
そして期せずして中学時代ケンカ最強といわれた4人、
成田信吾、所沢均、乾清春、尾上輝久が集まり市蘭高校サッカー部が始動した…


もうこのマンガを一言で表すとすれば「サッカー版ROOKIES」に尽きますねw
設定もそうですが何より絵の雰囲気が森田まさのり高橋ヒロシ
足して2で割った感じ(+高橋ツトムも少し)なのがそう見える原因ですね。
ただストーリーはマジで面白いです。
個人的に好きなヤンキーマンガとスポーツマンガを上手く融合してる。
今連載してるサッカーマンガとしては月マガYATAGARASUの次に期待できる作品。

05位 「ストライプ・ブルー」作・森高夕次 画・松島幸太郎

ストライプブルー 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ストライプブルー 1 (少年チャンピオン・コミックス)

連続して週刊少年チャンピオンから「ストライプ・ブルー」を紹介。
それまで週チャンで連載していた「ショー☆バン」の続編ですが、
この作品の凄いところは野球よりラブコメが前に来ているところw


主人公は「ショー☆バン」の主人公・小沢番太郎の弟・小沢亜穂(あぼ、通称アー坊)。
幼い頃から兄と一緒に野球で遊んでいたおかげで、
剛速球だがコントロールがてんでダメな右と、
遅いがしっかりした制球力を持つ左という左右両投げを体得した。
そのアー坊と小さな頃から一緒にいたのが2人の幼馴染。
中学時代・アー坊を押さえ軟式野球部のエースでアイドルだった江島花と、
黒髪の清楚な雰囲気の美少女・浅井紀子は2人ともアー坊のことが好きで
高校に進学するのもアー坊が進む縞青高校についていくほどだった。
しかしその縞青高校では理事長の娘である縞青空という女の子がいて…


この花、紀子、空の3人によるアー坊争奪戦がもう面白くてたまらないw
特にこの関係を面白くしているのが何と言ってもお嬢こと空っち。
最初はブチ切れたやさぐれ女だった空がアー坊に諭されて以来、
本当にまるで別人のようにアー坊ベッタリになってるのがカワイイ…んではなく怖いw
いつまたブチ切れて昔のようなビッチに戻ってくれるのか、
チャンピオン読者の大半が期待半分恐怖半分で見守っていますw

04位 「御剣ハルカ危機一髪!」かぢばあたる

一昨年創刊した「コミックヴァルキリー」から唯一のエントリー。
あらすじは正義感の強く、剣術はピカイチの腕を持つ少女・御剣ハルカ
学園で起こる問題を解決していく…と言う分かりやすいもの。


ただこのマンガの凄いところは話の最後に2択の選択肢を付け、
その後の展開を読者投票により決めて行くというスタイルをとっているところ。
昔なつかしの「ゲームブック」を連載マンガで行っているのだ。


そして「二次元ドリームマガジン」で有名なKTCの読者らしく、
大体次号の展開はハルカがより痛めつけられる展開になってしまうw
おかげで当初あった「最強女子高生」の看板が疑われるほど
ハルカは毎号毎号ひどい目にあってしまっていますw*1
単行本ではかぢば先生のコメントでいろいろと明らかになりましたが、
とりあえずハルカがいじめられる展開は今後も絶対に続くと思われますw

03位 「ギャンブルフィッシュ」作・青山広美 画・山根和俊

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

3位にはこの1年で週チャンの看板となるまで成長したこの作品。
主人公・白鷺杜夢は数ある高校をギャンブルで沈めてきた天才ギャンブラー高校生。
その杜夢が新しく標的にしたのは日本中のエリートを集めた私立・獅子堂学園。
理事長の娘・獅子堂美華や生活指導の阿鼻谷らといった
一癖もふた癖もあるキャラたちに果敢に挑んでいく痛快ギャンブルマンガ。


とにかくこのマンガを語る上で重要なのが阿鼻谷の存在。
初登場から杜夢のトリックを見抜く確かな洞察力を持ちつつも、
生徒の指を平気でチェーンソーで切り落としたり、
ビリヤード対決を天井から観察してそのまま降りてきたりと
行動様式がとにかく飛びぬけていて面白い。


また出てくる対戦相手の女の子達が悉く対戦後に杜夢に惚れるという
一見良くわからない設定がありますが、
「チャンプのハートをブレイクショット!」
なんて名言を残すような杜夢君に惚れるのは仕方がないというもの。
とにかく最終回では美華さんと阿鼻谷がどんなツンデレ具合を見せてくれるのかに期待w

02位 「アタック!!」大島司

アタック!! 1 (BUNCH COMICS)

アタック!! 1 (BUNCH COMICS)

2位には個人的に待ちに待っていた超大型バレーマンガ。
作者はこれも以前言いましたが「シュート」でサッカーマンガの
歴史を作ったと言っても過言ではない大島司


あらすじは運動神経抜群で掛川高校に入っても複数の部活から
勧誘を受けるほどの人気を誇る加藤晴鷹が、道端でであった
バイクに乗った女の子・小林舞子に一目ぼれをするところから。
彼女の目を引きたいがためにホイホイ釣られて男子バレー部に入るが
全国クラスのセッター金子裕太に全く歯が立たず、ブライドを傷つけられてしまい…


実は個人的にこのマンガは歴史に残るバレーマンガになると思っているのですよ。
確か前に「少女ファイト」を紹介したときに「男子バレーにも歴史に残る作品が出ないかなぁ」
という感じのコメントを残していたんですがそれが1年もたたずに実現しましたw
まず「シュート!」のときから変わらずスポーツ描写がべらぼうに上手い。
正直バレーマンガを見ててあれだけのスピード感、威圧感を感じたことは今までない。
そして青春らしい恋愛模様も相変わらず良い。
もう既に5巻も出ますが、本当にこれは30巻以上続いて欲しい作品です。

01位 「キミキス〜various hiroines〜」作・エンターブレイン 画・東雲太郎

キミキス 2―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス 2―various heroines (ジェッツコミックス)

記念すべき1位には…この作品をあげざるを得ないという感じですw
原作は大人気ゲームにして現在アニメ化もしているエンターブレインのゲーム「キミキス」。
それをヤングアニマルにてコミカライズしているのがこの作品になります。
通常恋愛ゲームのメディアミックスではメインヒロインの話を中心におきますが、
この作品では1巻ごとに1人のヒロインにスポットを当てて話を進める形。
現在3巻まで出ており、水澤摩央咲野明日夏祇条深月の3キャラが取り上げられました。


そしてこの作品が盛り上がった最大の要因は何と言っても東雲先生の手腕。
エロマンガ界で「Swing Out Sisters」のような名作を残してきた
東雲先生の記念すべき初一般向け作品となったわけなんですが、
そのエロマンガ時代のスキルを満遍なく活かしたネームは秀逸の一言。
別に18禁シーンなんか一つもないのにエロ同人なんかの数百倍エロイ描写は見事。
ガンガンやチャンピオンREDいちごなんかでもコミカライズされていますが、
残念ながらこの東雲版キミキスが凄すぎて相手にもなりませんでしたね。


今現在は人気キャラである二見瑛理子の話が進んでおり、
今後もまだまだ楽しませてくれそうです。


というわけで以上、コミックランキング発表でした。
最後にもう一度まとめてみましょう。

1位 「キミキス〜various heroines〜」ヤングアニマル連載
2位 「アタック!!」コミックバンチ連載
3位 「ギャンブルフィッシュ週刊少年チャンピオン連載
4位 「御剣ハルカ危機一髪!」コミックヴァルキリー連載
5位 「ストライプブルー週刊少年チャンピオン連載
6位 「ANGEL VOICE週刊少年チャンピオン連載
7位 「教艦ASTROまんがタイムきららCarat休載中
8位 「うぃずりずまんがタイムきらら連載
9位 「サムライうさぎ週刊少年ジャンプ連載
10位 「白雪ぱにみくす!コミックBLADE増刊MASAMUNE連載

やっぱというかチャンピオンだらけになってしまいましたね…すいません。
まだまだ読んでるマンガが偏ってるなぁと思いましたが、
正直やっぱ興味をもてないものはしょうがないので来年もあまり増えないでしょうw

*1:一応刀を持てば最強説はあるものの、ほとんど素手で戦う羽目になっている