MOON PHASE

今日の一曲は早速購入したCDから…「MOON PHASE」
作詞:未海、作曲:折戸伸治、編曲:衣笠道雄、歌:Suara
AQUAPLUS VOCAL COLLECTION VOL.4』の最後の曲として追加された新曲で、原曲はLVNS第1作の「雫」のBGMです。

AQUA PLUS VOCAL COLLECTION Vol.4

AQUA PLUS VOCAL COLLECTION Vol.4


今回買ったCDの中でも群を抜いて気に入った曲なのでレビューしたいと思います。まずはクレジットに注目。原曲は説明したとおりまだ折戸伸治さんがLeafの社員だったころのゲーム「雫」のBGMです。Leafのヴォーカルコレクションでは今までの3枚全てでBGMのヴォーカライズがなされており、*1今回はリニューアル版として新たに発売された雫から引っ張られたわけですね。当然折戸氏が担当した曲ですので原曲からしてまさに名曲です。


そんな名BGMをヴォーカライズする際に集められたスタッフがそうそうたる面子。まず作詞はTears to TiaraのED「Until」などの作詞を手がけた未海さん。アレンジはこの間要注目と紹介したばかりの衣笠道雄さん。そして肝心のヴォーカルにはこれまた「夢想歌」で人気急上昇中のSuaraさんというわけで個人的に文句なしのメンバーでした。そんなクレジットを見ただけでワクワクする曲はやはり稀代の名曲になりました。


未海さんの女性らしい美しい詩は雫の世界観にぴったりの「儚さ」へと変化し、折戸さんの原曲の時点で十分幻想的だった曲は衣笠さんの繊細なキーボードでより深みが増しました。それらを纏め上げるSuaraさんの歌声は言うに及ばず素晴らしい。もとから鎖の「星空」などしっとりとした味わい深い曲を歌うことに長けたSuaraさんですから、このあたりはヴォーカルの選択も最高だったと思います。


全体的にはTo Heart2こみパなどのニュートラルなポップスが多いアルバムとなりましたが、最後の最後でこの曲を入れるあたりやはりLeafの音楽スタッフには脱帽するしかないですね。とりあえずこの曲のためだけにアルバム買っても絶対そんはないと思いますよ。

*1:VOL.1ではTo Heartの「あなたの横顔」、VOL.2ではこみっくパーティーの「風はいつも春一番」、VOL.3ではRoutesの「E Junk」がそれぞれBGM原曲からヴォーカル曲となっている。